
全国で駐車場事業を展開する東京都港区のパラカは、広島県における森林保全活動を推進している。このたび、広島県山県郡安芸太田町の国指定特別名勝「三段峡」に位置する山林の一部・約122ヘクタールを、所有者である日新林業より取得。今後、同社は日新林業と協力・連携しながら、「三段峡」の魅力向上や地域全体の活性化への貢献を目指す。
パラカの森林保全の取り組み
パラカはこれまで、持続可能な社会の実現を目指し、広島県内においてすでに600ヘクタールを超える広大な山林を取得・保有し、保全活動等の取り組みを積極的に推進している。
こうした取り組みを行う背景には、現在の日本の山林が抱える構造的な課題があるという。日本における山林の所有は小規模・分散的で、極めて小さい面積の山林を個々が所有している状況で、輸入木材の普及により国産の木材価格が下落し続けている。そのため、小規模・分散的な所有では採算が合わず、適切な管理・伐採などをせず放置されているような事態が多く発生している。
そこでパラカは、所有者が異なる山林を集約化することで問題を改善し、地元林業への貢献、自然災害の防止、CO2吸収量の拡大など、山林の公益的機能の維持増進を行っている。三段峡での山林の取得も、この取り組みをさらに拡大するものだ。
特別名勝「三段峡」の魅力を次世代へ継承

今回パラカが新たに取得した山林がある「三段峡」は、広島県北西部の太田川上流にある全長約16kmにおよぶ大峡谷で、手つかずの豊かな原生林と清流が織りなす渓谷美が特徴だ。切り立った岩壁やダイナミックな滝など、四季折々の美しい自然が、多くの人々を魅了している。
この景観が評価され、文化財保護法に基づき、国が指定する記念物の中でも特に価値が高いとされる特別名勝に指定された。特別名勝は、現在、日本全国で36件しか存在しない極めて希少かつ重要な自然遺産である。
同社は、この日本が誇る貴重な自然環境を次世代へ継承していくため、同社の推進する森林保全および地域貢献活動の一環として、三段峡の山林の一部の取得に至った。
来訪者の利便性向上のため駐車場の運営管理も検討

パラカは、三段峡内の山林所有者として自治体や地域との連携を密にすることで、三段峡の魅力を最大限に引き出し、持続可能な地域社会の発展に寄与したいと考えているという。
その一環として、三段峡を訪れる人々の利便性向上を図るため、将来的には、今回取得した山林に付帯する駐車場の運営管理についても検討を進め、来訪者が安心して自然を満喫できる環境整備に貢献していく方針だ。
パラカは今後の展望として、地域の人と共に、特別名勝としての景観や生態系の保護に努め、三段峡の魅力を発信するなど、地域全体の活性化に貢献できるよう多様な角度から取り組むとしている。
広島県が誇る特別名勝を次世代に継承し、地域の活性化につなげようとするパラカの取り組みに注目だ。
パラカHP:https://paraca.co.jp
(ASANO)